ソーシャルメディア時代のリスクマネジメント

ソーシャルメディア関連を専門とするリスクコンサルタントが、企業のリスクマネジメントについて書いています。

体制づくり

レピュテーションにおいては、炎上だけがリスクなのか

本ブログでは、ソーシャルメディアに関連するリスクに対して、企業がいかに対処すべきかについてお話をしていますが、多くの企業にとって「ソーシャルメディアに関連するリスク」として関心が集中しがちなのがネット炎上でしょう。むしろ、ネット炎上以外の…

【追記あり】カネカの炎上に見る、レピュテーションマネジメントの要諦

化学系メーカーとして有名なカネカが、人事労務問題で炎上しています。 夫の育休直後に転勤命令「信じられない」妻が告発 カネカ「コメントは差し控えたい」(BuzzFeed) カネカ、育休(合法)行使の男性社員に遠距離転勤(合法)行使でやり返したと配偶者発の炎…

ネットリンチの実像と対策

前回は、ネットリンチとネット炎上の違いについてお話をしました。 ネットリンチは、それを行う人の主観では「制裁」であり、人をネットリンチに走らせるのは処罰感情を暴走させる情動のバグである、と結論しました。 なぜ「バグ」という表現を使ったのか。…

現象としての「拡散」

以前の記事で、人はなぜ「拡散」をさせるのかについて、心理的動機の面から掘り下げるお話をしました。 ただ、その記事においては、「なぜ」については掘り下げましたが、「どのように」についてはほとんど触れていません。 今回は、その「どのように」につ…

「不特定多数を想定したコミュニケーションのスキルが不足している」ということ

前回は、企業がネット炎上する場合の、企業側に起因する真の原因として以下の3パターンのうちの2つ目についてお話ししました。 都合の悪いことを誤魔化したり隠蔽できると思っている。 昭和的道徳観からアップデートできていない。 不特定多数を想定したコ…

「昭和的道徳観からアップデートできていない」ということ

前回は、企業がネット炎上する場合の、企業側に起因する真の原因として以下の3パターンを挙げ、その1つ目についてお話をしました。 都合の悪いことを誤魔化したり隠蔽できると思っている。 昭和的道徳観からアップデートできていない。 不特定多数を想定し…

企業の体質の結果生じてしまうネット炎上

前回は、ネット炎上の対象を 「有名人・芸能人型」 「メディア型」 「一般人・企業型」 の3タイプに分けた際の、それぞれのネット炎上の違いを具体的に掘り下げていきました。 その中で、企業が対象となるネット炎上が発生してしまう真の原因として、以下の…

レピュテーションリスクには、ランクがある

本ブログは、企業にとってのソーシャルメディアにおけるリスクについて掘り下げて考察することをテーマにしています。 このため、企業のネット炎上も重要な話題の1つなのですが、ひとくちに企業のネット炎上と言っても原因はいろいろあります。 今回は、理…

「バイトテロ」の話題が流行っているので

「バイトテロ」の復活 飲食店やコンビニエンスストア、飲食品宅配店などのアルバイトスタッフが、業務中に自分たちの悪質な「おふざけ」の様子を写真や動画におさめ、それをソーシャルメディアにアップロードすることが発端となり、ネット炎上に至るケースが…

【ソーシャルリスクマネジメント体制を作れ!】その3 「ネット炎上に備える体制」で一番大切なこと

前回の【ソーシャルリスクマネジメント体制を作れ!】では、消費者の不満や憤りに対しては、その場しのぎの誤魔化しではなく、真摯に向き合うことが大切だと述べました。 では、「真摯に向き合う」とはどういうことでしょうか。 例えば、お客様センターに寄…

【ソーシャルリスクマネジメント体制を作れ!】その2 「ネット炎上に備える体制」は、「ネット炎上を起こさない体制」であるという話

前回は、「炎上した時だけ慌ててコンサルを呼んできても意味ないよ」というお話をしました。 大事なのは、「炎上に備える体制」を作ることなのだと。 ですが、このように言うと 「起こるか起こらないかも分からない、むしろ起こらない可能性の方が高いネット…

【ソーシャルリスクマネジメント体制を作れ!】その1 なぜネット炎上に備えなければならないのか

様々な企業様から、「ネットで自社が炎上したときに、直ぐにプロに相談できる状態を作りたい」というご相談をいただくことがあります。 つまり、万が一炎上した場合に、鎮火させるのを手伝って欲しいというご依頼です。 残念ながら、私はそのようなご依頼は…

ネット炎上には、削除依頼ではなくアカウンタビリティ(説明責任)で

「某掲示板に自社の内部情報が書かれている」「自社への謂れのない中傷がTwitterに書かれている」という状況になると、その企業の意向としては、当該投稿を削除したいと考えるのが自然です。 実際に、「削除したいのだけれど、どうしたらいいだろうか」「削…

広告審査の落とし穴

ネット炎上の昨今の傾向として、企業や団体のプロモーションが対象となるケースが少なくない割合を占めています。 その多くは「違法ではないけれど不適切である」という主旨の指摘がネット上に多数寄せられるなどして謝罪に至るわけですが、その謝罪文にはほ…